WaterBox 〜クラウンローチと魚たち〜

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   エサ話

 クラウンローチのエサのお話です。クラウンローチは雑食性でいろいろなエサを食べます。ですので、何をやったら食べるかな〜と悩むことはあまり無いように思います。熱帯魚のエサとして売っているもので、食べないエサは無いかもしれません。そのくらい何でも食べますが、やっぱり好き嫌いとか、あるみたいですね。その辺りのことをエサの紹介も含めて書いてみようと言うのがこのコーナーです。
■エサについて
 クラウンローチのエサは大きく分けて、天然物と人工物があります。天然物というのは、そのものズバリのそのままでして、小魚から、小型のエビや小さな虫、ミジンコの類、野菜などですね。それに対して人工物というのはいろいろな成分を練り込んでフレークやタブレット状になっている事が多い飼料です。どちらも一長一短がありまして、天然物は、クラウンローチはもともと自然界に居るわけでして、本来は天然物の餌を食べているので、それに近づけてやることができるという大きな利点があります。ですが、腐りやすかったり、入手が難しかったり、あげるのが面倒だったりと使い勝手がいまいちでして、さらに虫などはちょっと気持ち悪いです(慣れれば問題ないのですが、家族に嫌われたりしますしね(笑))。それに対して人工物はとても手軽です。直接触っても手はそんなに汚れませんし、大きさが均一なので給餌量をきちんと把握できます。その上保存がきくものが多いので、使い勝手はとても良いです。さらに、ビタミンなどの栄養調整がされているものも多いです。その反面いまいち嗜好性が悪かったり、魚が消化できないと言われている小麦粉が入っていたりと、天然物に比べると魚たちにとってはあまりうれしくは無いように思います。

■エサ紹介
 では早速個々のエサについて書いてみます。私が今までに試したエサと、掲示板に寄せていただいた体験談に基づいています。評価やコメントは多分に私の主観を含んでおりますので、それを理解した上でご覧ください。☆の数は5が最高です。★は半分となっています。

※情報提供してくださった方が誰であるかに関わらず、このコンテンツの責任は管理人の猫丸にありますのでエサを買ったのに食べなかったとか、うちではこれは食べるのに…、なんていう苦情を情報提供してくださった方にするのはおやめください。
名称 説明 嗜好性 手軽さ
生き餌 アカムシ ユスリカの幼虫で、赤くてうねうねと動きます。生き餌の中の生き餌、キングオブ生き餌(笑)です。アカムシが嫌いなクラウンローチはあまり見たことがないです。熱帯魚の専門店などでメインのエサとしてやっている場合も多いです。とにかくこれが大好きなようで、よく食べますので、食欲が落ちているときなどには最適ですが、最近は生きているアカムシを入手するのがとても困難です。釣具屋さんに売っているという話も聞きますが、どうなのでしょうか?病原菌など付いている場合もあるようですので、消毒してから使う方もいるようです。これを食べているときのクラウンローチは幸せそうです。 ☆☆☆☆☆ ☆☆★
生イトメ
(糸ミミズ)
糸ミミズです。これも赤くて細くてうねうねと動きます。たくさん入れておくと勝手に団子みたいな形になるので、ほぐさないと中の方の糸ミミズが酸欠で死にます。アカムシ同様にクラウンローチがよく食べますし、アカムシに比べると入手も比較的楽ですので、こちらの方が生き餌としては与えやすいかと思います。たんぼなどに行ってとってきても良いですが、きちんと殺菌してからあげてください。 ☆☆☆☆☆ ☆☆★
ミミズ こっちは普通のミミズです。熱帯魚屋さんにいくと、両生類やは虫類用のエサとして売っています。また、釣具屋さんでもおがくずの中に入ってうねうねと動いているミミズが売っていますし、庭を掘り返しても結構見つかるでしょう。ただし、ミミズは大きいので小さなクラウンローチには向きません。大きくなると糸ミミズ感覚で食べるようになります。でも、かなり気持ち悪いので水槽に入れるのがちょっとためらわれます。 ☆☆☆☆ ☆☆★
ミールワーム ゴミムシダマシの幼虫です。茶色くて節があってかなり気持ち悪いです。小型ほ乳類やは虫類のエサ用に売っていますので、ペットショップで入手できます。が、これは水槽に入れない方がいいです。クラウンローチは興味を示していましたが、なにせ3センチくらいの長さがありますし、それなりに太いですし…。適度に動きますし。コメントしているだけで体がかゆくなりそうです。ということで、他に餌があるのであれば、わざわざこれをやる必要はないと思います。 ☆☆★
サカマキガイ 夜投入して、朝生存を確認しましたが、仕事が終わり夕方帰宅すると殻だけになっていました。メダカ水槽に出張をお願いしようかとマジで思いました。(情報提供:neko=^_^=さん)
ブラインシュリンプ とても小さなエビです。卵の状態で売っているので、それを塩水で孵化(”湧かす”という)させ、それを取りだして与えます。よく、稚魚のエサ用として売っているので入手は簡単です。普段用の餌としては面倒ですし、これをあげる必要性は感じないのですが、調子を崩したりして、餌食いが悪いときなどはかなり重宝します。 ☆☆☆☆☆
キュウリ 野菜のキュウリです。オトシンクルス用にあげてみたのですが、クラウンローチもちょっとつついていました。食べているのかどうかは疑問でしたし、すぐに飽きたようですのであまり好きではないようです。 ☆☆☆
菜の花 菜の花です(笑)これでも一応クラウンローチは食べたそうですが。プレコも興味は持つみたいですが、他の魚は興味すらないようです。(情報提供:プレさん)
ご飯つぶ 茶碗から2〜3粒投入しましたら、興味があるのかつついてました。朝になったら綺麗に無くなっていましたが、エサが無ければ食べてもいいかな…。って感じでしょうか。(情報提供:neko=^_^=さん)
半生き餌 クリーンアカムシ
(冷凍アカムシ)
☆☆☆☆☆ ☆☆☆
生きたアカムシの入手が困難なので、その代替物として売られています。アカムシを袋ごと冷凍したものから、小分けのブロック状にして冷凍したものまでありますが、個人的にはブロックにしたものの方が使いやすいです。これも生き餌のアカムシと同様によく食べてくれます。クラウンローチはかなり好きみたいです。これをあげるときは凍ったまま水槽に入れない方がいいです。一度外で溶かして結構な水分が出ますので、それを切って与えた方が水を汚さないでしょう。
クリーンミジンコ
(冷凍ミジンコ)
冷凍アカムシと同じように、ブロック型に小分けされて売っています。生きたミジンコは魚の良いエサですが、なかなか入手が難しいので、手軽に与えられるようになっています。
投入すると「エサは何処だ!」と奥のほうからワラワラ出てきます。でも、固まりのうちはいいのですが、つつく度に崩れていきます…。崩れて水中を漂うミジンコは、同居のランプアイもあまり見向きはしませんが、フィルターのスポンジに張り付いたミジンコを食べている食いしん坊のクラウンローチがいます。(情報提供:neko=^_^=さん)
(冷凍ブラインシュリンプ) 冷凍アカムシと同じように、ブロック型に小分けされたもの、1枚の板になったものなど売られています。ブラインシュリンプは卵から孵化させて与えることが多いですが、それは結構面倒なので、このような形で売られているようです。
かなり嗜好性が高く、クラウンローチ含めいろいろな魚が食べてくれるそうです。(情報提供:プレさん)
☆☆☆
ひかり
ビタミン赤虫
(乾燥アカムシ)
これも生きたアカムシの代替物ですが、こちらは乾燥させてあります。ちょっと湿ったパリパリ感がありますので、お菓子のベビースターの微妙にふやけた感じです(笑) 半生き餌とはいえ、フレークフードのような感覚でしょうか。あまり気持ち悪くないですので、虫が苦手な方でも大丈夫かなと思います。もちろん動きません。ただ、クラウンローチの嗜好性は冷凍や生き餌ほどではないのがちょっと寂しいです。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
GEXパックDEアカムシ
(アカムシ加工品)
何故か、誰も食べません(T_T)
食いしん坊のメダカの水槽に入れても反応が無く、メダカ水槽のミナミヌマエビも手を出さず…、スネール(ヒラマキガイ)だけが喜んで集ってます。(情報提供:neko=^_^=さん)
テトラガマルス
(乾燥エビ)
5ミリ程度のエビを乾燥させたもので、カメのエサとして売っているものを私は使っています。桜エビみたいなので、良い出汁が出そうです。これを適当に潰してやってみましたが、いまいちでした。理由は水面に浮くからです。水面まで食べに来るローチには良いのですが、わざわざこれをやらなくても。という感じです。 ☆☆ ☆☆☆☆
クリル これも乾燥させたエビです。よく大型肉食魚のエサとして売っていることが多いので、上のテトラガマルスとは区別してみました。これもあまりクラウンローチはお好みではないようです。やっぱり食べにくいのかもしれません。(情報提供:プレさん) ☆☆☆☆
チャオ
(乾燥糸ミミズ)
糸ミミズを乾燥させて1センチ角ぐらいのブロック状に固めたものです。あげるときは水槽の壁に押しつけて水を含ませてからのほうが良いです。これもクラウンローチは好きみたいですがそれほど大好物という感じでもないです。生き餌の糸ミミズに比べると嗜好性は落ちます。 ☆☆☆ ☆☆☆
ブラックタイガーエビ
(ボイル)
よく天ぷらとか、エビちりなんかに入れる人間の食用エビです。それのボイルした物を上げたそうです。
「飼い主のつまみのために処理(下茹で)されたブラックタイガーの破片!気づいたローチたちが奪い合いしていました。まるで、鳩舎に入れたミミズのような奪い合いでした」とのことでした。(情報提供:neko=^_^=さん)
うどん 人間の食用のうどんです。大部分が小麦粉で、あとは塩です。「飼い主の残りですが、かじってました…。結構人気がありそうでしたね。塩分が気になりましたが」とのことでした。猫丸の個人的な意見ですが、小麦粉は市販されている魚のエサにも入っているので、悪い物ではないと思いますが、魚が消化できないと言う話も聞いたことがありまして、エサとして良いのかどうかは、確実なことはわかりません。また、塩分含め、人間用の食べ物にはいろいろな物が含まれていますので、それには十分にお気をつけください。(情報提供:neko=^_^=さん)
乾燥コーン 乾燥させたトウモロコシです。コーンスープに入っていた物をあげたそうです。意外にもクラウンローチは中身を食べるそうです。でも、あげるときにはくれぐれも他の調味料とかが混入しないように気を付けたいところですね。(情報提供:プレさん) ☆☆☆
浮上性人工餌 メダカのエサ
ポピー
メダカ用のエサです。黄土色で1ミリくらいの顆粒状になっています。浮上性なので水面にある間はクラウンローチが食べることはまず無いです。ですが、このエサは沈むのが早く、さっさと水底に行ってしまいますのでそこをクラウンローチが拾って食べています。嗜好性はそれなりです。落ちた餌を食べるなんて、スカベンジャーの本領発揮と言うところでしょうか。 ☆☆☆★ ☆☆☆☆
テトラミン 言わずとしれた熱帯魚のエサの超定番商品です。体に悪そうなカラフルな配色で、初めて見ると本当に与えて良いのかどうか迷います。薄い板状になっていて、とても浮上性が高く、いつまでも水面に浮いています。その上、落ちるのも遅いです。クラウンローチはあまりこのエサには興味がないらしく、落ちてきても無視する事が多いです。底に落ちたら一応食べているようですが、それほど好きではないように思います。 ☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラカラー 上層魚用の色揚げエサです。ほとんどテトラミンと外観は変わりませんし、浮上時間も同じです。エサの食い付きも、ほとんど違いは見られませんでした。 ☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラプランクトン 一応、上層魚であるカラシン用の餌なので浮上性の方に入ってますが、結構早く沈むので沈下性の餌のようにも思います。ポピーと同じく、沈んでしまってからは結構食べていたようです。上層魚用の餌なので、混泳水槽では主に上の方で消費されることが多いようです。(画像・情報提供:梓尤稀さん) ☆☆☆★ ☆☆☆☆
テトラデリカ フレークとブラインシュリンプを混ぜ合わせた餌とのことで栄養バランスを取るのによいらしいです。基本的に上層魚用の餌なので、クラウンローチにはあまり向かないので食いつきはあまり良くないようです。(画像・情報提供:梓尤稀さん) ☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラベジタブル
スティック
中・大型熱帯魚用の野菜食です。7ミリくらいの長さの棒状になっています。色は抹茶色で、いかにも野菜って感じがします。水に入れると浮きまして、水を吸ってすぐに柔らかくなります。更に水を吸うと沈んでいきます。ローチの嗜好性はまあまあのようです。浮いている状態でも食べに来ますし、沈んでからも食べていますが、他のエサがある場合には後回しにしている感じです。 ☆☆☆★ ☆☆☆☆☆
カメのえさ
コロナ
カメ用の餌で、7ミリくらいのドーナツ形をしています。水槽に入れると浮きますが、しばらくすると水を含んで柔らかくなり、沈みます。うちのポチ君はこの餌が大好きみたいで浮いているときにわざわざやってきてつついていますが、他の3匹は無視します。好き嫌いの分かれる餌なのかもしれません。もともとカメの餌ですのでわざわざあげる必要は無いと思います。 ☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ひかりクレスト
ディスカス
ディスカス用の餌です。一応浮上性にしましたが、すぐに水を吸って沈みます。かなり喰いつきはよいように思います。バラバラになるのが早いので、いつの間にか無くなっている事が多いです。またタブレットに比べると粒が小さめなので、分けてあげられるので便利です。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
熱帯魚の餌
紅の粒
試供品としていただいたのですが、クラウンローチにこれを与えなくても、という感じです。他のテトラミンなどの浮上餌と同じように良く浮きます。また粒が小さいためになかなか沈みませんので、クラウンローチにあげるのにはそんなに適しているとは思えません。 ☆☆☆ ☆☆☆☆
沈下性人工餌 クハラ
めだかのえさ
水流に巻き込まれスグに沈んでいきます。投入するとワラワラ出てきますね。底のほうをつついて回りますが、何せエサが見えないので満足しているのかどうか判りません。(情報提供:neko=^_^=さん)
ひかりクレスト
コリドラス
ボタン電池のような形で、濃い緑色です。すぐに沈んでいき水底でふやけて餌になります。もともとコリドラス用の餌ですが、底棲魚の主食となっている事が多いようです。たまに慣れるのに時間のかかるローチも居ますが、おおむねよく食べてくれます。慣れてくると、まだ硬いうちからつつくのでカチカチと音がすることがあります。他の沈下性の餌に比べると多少硬めです。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
テトラコリドラス これもボタン電池のようですが色がオレンジです。ややゆっくり沈みます。ちなみにこれを食べると糞がオレンジ色っぽくなります。これも問題なく食べてくれますので、良い餌だと思います。コリドラスよりもパキスタンローチの方が好きだという場合もあるようです。(画像・情報提供:梓尤稀さん) ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
チャーミーコリドラス 星形とか、子供が喜びそうな形に整形してある餌です。形をローチ達が識別して喜んでいるかどうかは不明です(笑)。とりあえず、普通に食べてくれるので問題ないですが、私は上記二つに比べると嗜好性が今ひとつな印象がありました。といってもよく食べる部類には入りますのでクラウンローチのエサとしては問題なさそうです。それと結構早く崩れるので餌が散らばるような気がします。でも散らばる方が食べやすいのかなとも思ったりします。どっちなのでしょう? ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
ひかりクレスト
キャット
薬の錠剤のような形をしたオレンジ色の沈下性のエサです。元々は底棲肉食魚用のエサですが、すすめられてやってみたところ、かなりすごい食い付きでした。水にもすぐに解けて柔らかくなるために、ローチ達も嬉しそうにつついていました。タブレットフードの中では一番嗜好性が高いように感じました。(画像提供:梓尤稀さん) ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆☆
ひかりクレスト
プレコ
プレコ用のタブレットフードです。ひかりクレストコリドラスと形も色も似ていますが、大きいです。割って与えるのが基本らしいのですが、だったら初めからその大きさで作って欲しいものです。クラウンローチにはいまいち不評なようです。食べには来るのですが、どうにも好きじゃないみたいで少し食べてはどこかに行って、また戻ってきて…。という感じになっていました。まあ、プレコ用の餌ですので仕方ないですけど。 ☆☆☆ ☆☆☆
チャーミープレコ 潰したおにぎり型をした餌です。面積としては、コリドラスタブレットよりも広い感じですが、これも割って与えることが多いように思います。クラウンローチも食べることは食べますが、別にこれでなくても良いような気がしますので、たまに気分を変えるために消費したりしています。 ☆☆☆ ☆☆☆
セラ
プランクトンタブズ
底棲魚用に作られたタブレットフードです。緑色で錠剤のような形をしていてすぐに沈みます。他の底モノ用の餌と同じように使えますが、餌の成分はスピルリナやプランクトンとのことで少し違っているみたいです。餌食いの方はかなり良く、クラウンローチがすごい勢いで食いついています。ただ、難点としては、値段が非常に高いことです。 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
らんちゅう
ベビーゴールド
らんちゅう飼育用の餌です。濃い茶色の小さな粒です。もった感じ重いので、結構比重が高いようです。らんちゅうが底の方から餌をとる金魚らしいので、沈下するように出来ています。そのためすぐに沈んでいくのは良いのですが。少し硬いようで、うちでは他の沈下性の餌と一緒にあげると、後回しにされているように見えます。でも、問題なく食べてくれるようですし、値段が安いのは魅力です。 ☆☆☆★ ☆☆☆☆☆
チャーミーチップス 一応沈下性のところに入れましたが、これは留守番フードのように、壁に貼り付けて使うエサのようです。特に底モノ用とか魚種を指定しているわけではなく、とりあえず、食べてもらいたい魚の生息深度に貼り付けて使うという事のようです。プレさんのところでは、エサとして認識されていないとのこと。あまり嗜好性が良くないそうです。(情報提供:プレさん)

 これを見ると、通常あげるエサとしては、コリドラス用のエサならだいたいどれでも良いようです。たまにアクセントを付けて生き餌などをあげると良いと思います。
 現在私が与えているのは、メインがヒカリクレストコリドラス、上層魚用にポピーです。基本的にこの二つだけです。あとは冷凍アカムシ(手に入れば生)を前は頻繁にあげていたのですが、生アカムシが手に入らなくなったので、たまのおやつや、餌食いの悪いときとかにあげるようにしています。

■気になる餌
 私はあげたことがないのですが、BBSで伺ったり、他のサイトで話題になっていた餌を紹介します。
ひかりクレスト
シクリッド
BBSで教えていただいた餌です。コリドラスと混泳しているとどうしてもクラウンローチが餌を先取りする傾向がありますが、コリドラスにも上手く行き渡る大きさと沈み具合なのだそうです。私もそういう環境なので一度試してみたいと思っています。
テトラバイタル ゆっくりと沈下する餌ですのであげれば食べそうです。持っていたのになせあげなかったのか、今思うと不思議です。いろいろとビタミンなどの強化がされているとのことですので、メインフードの補助にあげたら健康になるかななんて思っています。
スピルリナ 高蛋白だとか、ビタミン、ミネラルが豊富だとかいろいろ言われてるスピルリナです。CRSなどの色揚げ効果があるとのことで、使っている方も多いようです。上で紹介した人工飼料にも成分として混ぜ込んであるものもあります。ちなみに人間用の錠剤ですので、薬局などでも売っているようです。でも、これはもう少し調べてから、やってみようかなと思っています。

■餌を効果的にあげる工夫
 餌をあげるとどうしても強い個体が多くの餌を独り占めする状況が出てきます。それを見越して多く入れると今度は餌が残ったり、水質悪化を招きやすくなりますので、避けたいところです。また、クラウンローチと混泳することが多いコリドラスなどともうまくバランスを取ってあげたいところですね。効率的に餌をあげる工夫をいくつか紹介したいと思います。

●餌を複数の場所に落とす
 餌を一カ所からあげるのではなく、いくつかの場所に分散してあげると行き渡りやすくなります。

●餌を砕く
 細かい餌はよいのですが、タブレットフードのような大きな餌はあらかじめ砕いてからあげると、一つの餌を強い個体が独り占めするようなことが無くなるので、良いと思います。

●時間帯で分ける
 これはコリドラスなどとの混泳のときの工夫ですが、基本的にコリドラスとクラウンローチですと、クラウンローチの方が餌取りがうまい場合が多いです。ですので、コリドラスに餌が当たっていない様子の時には、消灯後に餌を落とすと良いようです。コリドラスは暗くても髭で餌を探して食べますが、クラウンローチは暗くなると基本的に寝てしまうので、その生態を利用します。

■お願いだから食べて! 〜4ちゃんの餌づけ日記〜

●2003/5/31
 雑記帳にも書きましたが、ワイルド(らしき)クラウンローチを買ってきまして、熱帯魚屋の店員さん曰く、「生き餌以外食べないよ」とのことでしたが、もしかしたら食べるかも。なんて思って、とりあえずエサをやってみました。そしたら、見向きもせず。フレークフード3種、コリタブ2種、乾燥糸ミミズも、乾燥ヨコエビも、もちろんカメのエサも食べません。どれも、家にいるローチ達は入れた途端に群がって喜んで食べるのに。試しにすりつぶしてもみましたが、完全無視です。そこで、仕方無しに、ショップで少し買ってきたイトメを入れてみたら、「仕方ねぇな、食べてやるか」って感じで食べるんです。キィィ!なんて生意気な奴なんでしょう。なんとなく、ワイルド物っぽい気高さというか、プライドというか、選民意識がかいまみえまして、とってもお高くとまっておりました(笑)。ですが、生きたイトメを毎回与え続けるだけの時間も余裕も私にはありません。(そんなに頻繁にショップに行ってはいられません!!)
 ということで、このワイルド(とおぼしき)クラウンローチを人工餌に慣れさせる課程をレポートしてみようかなと思います。私もこういうことはあまりやらないので、詳しいわけでは無いのですが、思いつくままいろいろとやってみたいと思います。

●2003/6/1
 未だに、人工餌は全く食べる気配を見せません。とりあえず、他のローチ達の主食である、ヒカリクレストコリドラスを与えていますが、しっかりとふやけてしまっても見向きもせず。しかも、4ちゃんは少し痩せ気味なのでエサを抜くのも何とも忍びないと言うことで、やはり根負けしたのは私の方で、泣く泣くコリタブを拾ってからイトメをあげました。イトメもすぐには飛びつかず、ちょっと周りを見てから静かに寄っていって食べる感じで、なんとも他のローチ達とは雰囲気が違います。この様子だと、人工餌に慣れるのはいつになるのか、頭が痛いです。
 ちなみに、取りだしたふやけたコリタブはメイン水槽に入れてみました。一瞬でローチとコリドラスが群がって平らげてしまいました。その姿に、なんだかローチの気品の違いを見たような気が…(笑)。

●2003/6/2
 今日もやっぱり人工餌は食べないです…。一応、奇跡を信じて入れてみたのですが、奇跡は起きませんでした(T_T)。まあ、仕方のないことなのですが。ということでちょっと方針を立ててみました。やはり、一気に人工餌に持っていくのは無理のようなので(もっと早く気づけって感じですが…)、少しずつ変えていこうと思います。ということで、今日はイトメを半分にして、冷凍アカムシを入れてみました。すると、冷凍アカムシは意外とすんなり食べてくれまして、一安心です。が、やはりイトメの方が好きなようで、はじめにイトメ、次に冷凍アカムシ、そしてアカムシを残すという、何とも美食な食べ方…。アカムシを残すなど、メイン水槽では考えられないです。もちろん、残ったアカムシはメイン水槽で瞬間的に平らげられたのはいうまでもありません。さて、今日でイトメは無くなってしまいましたので、明日からはどうなる事やら。

●2003/6/3
 昨日でイトメが無くなったわけですが、今日からは冷凍アカムシしか食べるのを確認したエサがありません。なんとも心細い限りです。ですが、ぼやいていても仕方がないので、どうするか考えました。私はアカムシを抜いて、食べるまで人工餌を与え続ける方法はどうしてもできないのです(しばらく餌を食べなくても死なないのは知っていますが、それでも痩せてしまうのが心配で、必ず根負けします(^^;)。ですので、別の方法として、アカムシを減らしながら人工餌の割合を増やしていくやり方を試したいと思います。ということですが、現状ではアカムシでさえも食い付きが悪いのでまずは、アカムシに慣れさせようと思います。そして、アカムシを投入しましたが。
「食べない…」
食べないんですよ。一応興味は示しているのですが、周りを泳ぐだけで食べようとはしません。仕方なく回収しました。これは朝のお話。そして、1時間ほど前のエサの時間。同じようにやってみましたが反応は同じです。仕方がないので、回収しないでそのまま放置しました。そして、先ほど見たら、アカムシが減っていましたのでおそらく食べることは食べたのだと思いますが。何とも心細いです。

●2003/6/4
 アカムシの食いが悪いというのは前代未聞の事態なわけでして、何が気に入らないのかさっぱりわかりません。ですが、今日も2回の餌やりの時には多少食べるものの、本水槽のローチ達のようなどん欲な食欲は見せません。どこか、調子でも悪いのかと心配するほどですが、特別に病気らしい兆候はなく、また、動きも活発ですので問題はなさそうです。しばらくは冷凍アカムシをやって様子を見ようと思います。

●2003/6/5
 慣れって怖い物ですね。4ちゃん、今日になったらいきなりアカムシをむしゃむしゃと食べはじめました。どんな心境の変化なのか全くわかりませんが、あげたアカムシを残さず食べてしまいました。一安心といえば一安心なのですが、なんだか気味が悪いです。でも、とりあえず、お腹がすけば、ワイルドだとか言っていられないようですね。とはいえ、冷凍アカムシも半分は生き餌みたいな物ですからこれを食べたくらいで喜んでいてはいけません。ということで、明日からは冷凍アカムシに乾燥アカムシを混ぜてみたいと思います。さてどうなることでしょう。

●2003/6/6
 冷凍アカムシを半分にして、その分乾燥アカムシを与えてみました。間違えてそのまま食べてくれないかなと思ったのですが、意外とすんなり食べてくれたので少し拍子抜けしています。同じアカムシですし、乾燥でも匂いなどは同じだったのかもしれません。とりあえず、だんだんと人工餌に近づいて来ました。でも、ここまですんなりとこれたのはショップでの1週間の餌付け期間があったためだと思います。その時にいろいろと試したり、エサの量を減らしたりしていた効果が今になって現れてきたのかなと思います。とりあえず、このまま行って欲しいものです。

●2003/6/7
 冷凍アカムシを更に減らし、乾燥アカムシを入れ、駄目もとでコリタブを入れてみました。が、やっぱり駄目な物は駄目のようで…。冷凍アカムシ、乾燥アカムシは問題なく食べましたが、コリタブには全く見向きもせず。両アカムシの量は昨日よりも少ないのですが、それでもコリタブには目もくれませんでした。ここからが正念場のようです。完全な人工餌に慣らすのにはまだ時間がかかりそうです。明日からはちょっとおもしろい実験をしてみたいと思います。

●2003/6/8
 今日はちょっとおもしろい実験をしてみました。他のローチが一緒にいたら食べるかも。なんて安直なことを思いついたんです。そして、コリタブを投入し、仲間が食べるのを見て、一緒に食べてもらおうという計画です。という私の勝手な計画の元に、トリートメントタンクに一番食いしん坊の腹丸君に来ていただきました。そして、コリタブを投入。アカムシは入れると腹丸君がおそらく全部食べてしまうため、止めておきます。そして、様子を見ていましたが…。
 やっぱり、というか、当然というか…。コリタブにがっついているのは腹丸君のみ。一人なのを良いことに、カリカリカリカリとコリタブをつつき回しています。それを後目に4ちゃんは、完全無視を決め込んで塩ビパイプの中に…。「あなたとは身分が違うのよ!」とでも言いたげな態度です。君たち、仲間なんだから一緒に食事しようよって、飼い主が騒いでみたところで後の祭りでした。結局、ふやけて粉々になるまで腹丸君は一人でコリタブを食べ続け、お腹をぷっくらと膨らませて本水槽に戻っていったのでした。仕方無しに、昨日と同じようにアカムシを投入すると、4ちゃんはもぞもぞと出てきて食べていました。同じ釜の飯作戦はあえなく失敗と相成りました。トホホです。

●2003/6/10
 実は8日の方法はどうもうまく行きそうな気がして、昨日と今日は同じようにやりました。今度は腹丸君をトリートメントタンクに入れるのではなく、4ちゃんを本水槽に入れてみました。結果を先に言ってしまうと失敗なのですが、雰囲気としては悪くないようです。やはり、同じ仲間がいるのが嬉しいのか、一緒に群れて、コリタブの近くには来るようになりました。でも、他の4匹が食べているのを見ているだけで、それをエサとして口に入れようとはしません。それをどうするかというのが課題なのですが、コリタブに全く近づかなかったことを考えると進歩といえると思います。仲間が食べていれば一緒に食べることを覚えるのではないかと思うので、しばらくこの方法を続けてみようと思います。ちなみに、4ちゃんにはトリートメントタンクに戻してから、乾燥アカムシをあげて、今日の食事はお終いです。やっぱり、食事を抜いたりすることは私にはできません(笑)

●2003/6/12
 4ちゃんを本水槽に遠征させる作戦ですが、ここ数日ずっと続けています。トリートメントタンクとの間を行き来するのが大変なので、すでに本水槽で飼育しています。他のローチ達とは普段から群れて仲良くしている様子です。でも、まだ頑固に意地を張っています(笑)「私は、コリドラスじゃないんだから、コリタブなんて食べないわ!」なんて感じです。食事の時だけは他の4匹とは別にふらふらと泳いでいたりします。仕方がないので、食事が終わったあとに4ちゃんだけを水槽内でプラケに追い込んで乾燥アカムシをあげています。いつまでこんなことが続くのかわかりませんが、根気よくやって行くつもりです。お願いだから、コリタブ食べてね。

●2003/6/16
 ついにやりました!やっと餌付けに成功です!ここ数日間は全く同じように餌付け作戦を続けていたのですが、4ちゃんはずっとコリタブを食べずに居ました。仕方がないので、皆の食事が終わってから隔離して、プラケの中で乾燥アカムシをあげていたのです。しかし、それが今日、ついに人工餌を口にしました。ヤッター!!しかも、一度食べはじめたら、これまでの態度は嘘のように食べる食べる(笑)。プラティやモーリーにも負けぬ勢いです。って、なぜプラティ?、どうしてモーリー?
 実は、4ちゃんが食べたのは人工餌ではありますが、コリタブではなく、上層魚用のフレークフード。しかも、底に落ちた物ではなく、水面に浮いているメダカのエサやテトラミンに飛びついて器用にも食べているんです。上層魚と違って口が下向きに付いているクラウンローチにとってその食べ方は厳しいと思うのですが、そんなこと意にも介さず、猛烈な勢いで水面をペチャペチャとやっています。しかも、まだ頑固にコリタブは食べるつもりはないようです。
 どうしてこうなったのかなと考えたのですが、それは乾燥アカムシにあるような気がします。私の使っている乾燥アカムシはキョーリンの”乾燥赤虫”なのですが、それは水に浮くんです。4ちゃんははじめの頃こそ、沈むのを待って食べていたのですが、最近は浮いている赤虫に飛びついて食べていました。いたずらでそこにメダカのエサなどを落としてみたりしていたのですが、それが癖になったようです。
 人工餌に慣れさせるという意味では成功と言えなくもない結果です。とりあえず、慣れたので、普通に飼っていても餓死するようなことは無いと思います。上層魚の餌を食べるクラウンローチが1匹くらい居ても良いと思いますので、これで良しとします(笑)。このまま飼っていれば、いずれコリタブのおいしさにも気が付くと思いますし。
 ということで、ひとまず、4ちゃんの餌付け日記はこれで終わりです。皆様がワイルド?ローチを手に入れる機会などありましたら、参考にしていただけると幸いです。


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